ポリエステル vs 綿、どっちが涼しい?空調服の「素材選び」完全ガイド
空調服のスペック表に必ず書いてある「ポリエステル100%」「綿100%」「混紡(TC)」。
実は、バッテリーの電圧と同じくらい、この「素材」が涼しさを左右します。
「とにかく涼しくしたい」「溶接で穴が開くのは困る」…そんな目的別の正解を導き出します。
1. 3大素材スペック比較
| 項目 | ポリエステル100% | 綿100% | 混紡 (TC) |
|---|---|---|---|
| 涼しさ (気密性) | 最強 | △ (漏れる) | ◯ |
| 耐火性 (溶接) | × (溶ける) | 最強 | △ |
| 着心地 | △ (ツルツル) | ◎ (ソフト) | ◯ |
| メンテナンス | ◎ (シワになりにくい) | △ (シワ・縮み) | ◎ |
2. 涼しさ最強「ポリエステル」
ファンから取り込んだ風を逃さず、ウェア内を循環させる能力(気密性)が最も高い素材です。
❄️ メリット
- 圧倒的な風量感:繊維の隙間が埋まっているため、空気漏れが少なく、風が首元へ一直線に抜けます。
- 撥水・軽量:水を弾きやすく、汚れも落ちやすい。そして軽い。
- 価格が安い:大量生産向きで、コスパの良いモデルが多いです。
⚠️ デメリット
- 火に弱い:火花が飛ぶと一瞬で溶けて穴が開きます。溶接現場では絶対NGです。
- ベタつき:汗を吸わないため、インナー(コンプレッション)との併用が必須です。
3. 火と肌に優しい「綿(コットン)」
天然素材ならではの風合いと、物理的な強さが魅力です。
🔥 メリット
- 燃えにくい:炭化するため、火花が散ってもすぐには穴が開きません。溶接・鉄工所の必需品です。
- 肌触りが良い:吸水性があり、汗を吸ってくれるため着心地が柔らかいです。
⚠️ デメリット
- 空気が漏れる:繊維の隙間から風が少しずつ逃げるため、ポリエステルより涼しさは劣ります(※最新の「高密度綿」は改善されています)。
- 重い・縮む:洗濯するとシワになりやすく、少し縮みます。色落ちも「味」として楽しむ覚悟が必要です。
💡 最新技術:高密度綿ブロード
最近の高級モデルでは、綿の糸を極限まで高密度に織り込み、空気漏れをポリエステル並みに防いだ素材が登場しています。「綿なのに涼しい」を実現したハイエンド品です。
最近の高級モデルでは、綿の糸を極限まで高密度に織り込み、空気漏れをポリエステル並みに防いだ素材が登場しています。「綿なのに涼しい」を実現したハイエンド品です。
4. バランスの「混紡(TC)」
ポリエステルと綿を混ぜ合わせた素材(多くの場合はポリ65%:綿35%)。
「綿の着心地」と「ポリエステルのイージーケア」をいいとこ取りしており、建設現場のユニフォームとして最も普及している標準的な素材です。
5. 結論:あなたはどれを選ぶ?
- 涼しさ最優先、火気はない
👉 ポリエステル100%(チタン加工なら更に良し) - 溶接・グラインダー作業がある、肌が弱い
👉 綿100% - シワになるのは嫌だが、綿の風合いも欲しい
👉 混紡(TC)